脱!公務員(学校の先生)だりのブログ

学校の先生辞めました!教育や働き方、他色々を発信していくブログです。

カスハラというものがあるらしい。学校教員、公務員もかなり経験してる気が…。

だりTです!ブログを見ていただきありがとうございます。

カスタマーハラスメントなんて言葉があったのか!

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Gerd AltmannによるPixabayからの画像

今日、何気なくテレビを見ていたら、朝のニュース番組で取り上げられていました。セクハラ、パワハラモラハラと、「○○ハラ」という言葉は近年で随分と増えてきたし、認知されてきたように感じます。それとも日本が遅れていただけなのでしょうか?だりTは恥ずかしながら、カスハラという言葉を今日、初めて知りました(^^;)

こちらには全く落ち度がない!とは言わないが…

過去記事でも少し書いてきましたが、いわゆる厳しい意見や苦言の領域をはるかに踏み越え、人権・人格否定など、よくそこまで言えるな…という人は子ども、大人問わず確かにいました。そこに至るまでのだりT自身の対応についても反省点はありますが…。仮に「仕事だから」と自分を納得させ、どんなことを言われても飲み込んでいるのだとしたら、もうそんな時代ではないのかもしれません。ただ、どこかの役所で起こったエピソードを取り上げていた、その報道番組を見ていると、「カスハラを行うお客がいることはもうしょうがないので、それを前提に対応を考える」と伝わってきました。例えば、「抄本の写しなのか謄本の写しなのか、発行する書類などについては、相手が仮に戸籍抄本だ、とはっきり言ったのだとしても、使用用途など確認すべきことを丁寧に確実に、落ち度なく確認したうえで処理する」、「公共の休憩スペースに長時間、居座ったり、禁止されている飲食を行うお客には、使用の決まりや入場時間を記載した入場券をあらかじめ発行し、確実に手渡しておく」だとか…。当たり前かもしれませんし、そこまでやるのが「仕事」なのかもしれませんが、それって業務がより増えたり、一つ一つの対応がより長時間になりませんか?仕事のストレスの総量はかわらないんじゃないかと思いました。日本はサービス過剰や丁寧さ過剰の傾向があるかと思いますが、「カスハラなお客がいるので、働いている側も人間だとわかってもらうために、もっと細やかにサービスをします」となるのは悲しいのですが…。

このブログなりに話を広げて、まとめる

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mohamed HassanによるPixabayからの画像

だりTが現役教員だった時代は、わーわーと喚き散らした後、「土下座しろ!!」が口癖のように出てくる子どもだとか、ちょっとその要求はどうなの?と思わされる大人とかがいました。子どもに関しては、コンビニの店員がお客に土下座を強要され、SNSにアップされる、というのがニュースになっていたころなので、影響されたのかもしれません。正しい批判があり、それが発信しやすい世の中になった一方で、相手に落ち度(だと思う部分、または思いたい部分)があったら、とにかくマウントを取って、叩きまくって気持ちよくなる。後先考えずに。場合によっては、SNSでみんなでいっしょに。落ち度があったら、何をやってもいいストレスの矛先!みたいな風潮もありますよね。カスハラは間違いなく昔からあったはずですが、それが認知され、問題視されるのは改善の兆しでもあり、みんながストレスフルで感情的すぎる風潮がそれだけ表面化した結果なのかな、と思います。

学校教員の給料 高給取りなのかを考えた

だりTです!見ていただきありがとうございます。最近、寒暖差が激しくてなんだか調子が狂う日々です。

学校教員は高給取りなのか?

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Charles ThompsonによるPixabayからの画像

「えー公務員(またはえー先生)!?いっぱい貰ってるんでしょ!」とか「お金持ってるでしょ??」とか言われた経験も何度かあります…が、ずばり年齢とそういうことを言う人がどれくらいお給料を貰っているか(所得レベルへの認識)によると申し上げておきます。勤続年数と共に給料は上がっていくし、賞与もそれだけ増えていきますが、離職率は若手を中心に高い傾向にあります。結局は労働時間や内容に対して「割に合わない」と感じてしまい、若ければよりよい転職の余地も残されていることから、多くの人が辞めていくのです。

わかってはいるけど、つらいものはつらい。税金。

納税は国民の義務です。当然払います。公務員ですので全額負担ですし、給料から天引きです。「結構払ってるけど、将来の年金はいくらもらえるの??少ないんだったら、手元に残るお金が多い方がいいなあ…」など、不安に思うのも事実です。教員の世界に限った話ではないですが、“賃金はなかなか上がらないけど取る分はしっかり取ります。将来の年金額は間違いなく今より減らします。あ、消費税も上げます。物価も高くなるかもね(^^)”と時代の声に言われると、なんだか税金を払うことへの疑問が湧いてきます。また、税金以外にもその学校ごとの所属控除金(教員自身の給食費、厚生費とか)、決して強制ではない(はず)ですが、教員なりたての頃に勧誘され、人によっては右も左もわからないまま、暗黙の了解で入る組合や福利厚生の団体などもあります。そのままだと、「なんでこんな手取り少ないんだろ?この引かれてる〇千円ってなんだっけ?」となります。年度末や退職時に返ってくるお金もありますし、もしもの時には、かなり気前よ~く貸してくれる貸付金制度の元となるお金でもありますが、必要と感じるかは人それぞれです。「そういうのいいから。手元に残して自分で資産運用するから」という考えの方が、これからの時代の主流になっていくのかも。ちなみにだりTは教員を約9年、最後の給料月額は30~35万の間、色々引かれて手取りは23万いかないくらいでした。ちょっとぼかした書き方ですが。余計な保険や積立は、なるべく削ったんだけどなあ…。

必ず転勤があり、意外と費用がかさむ。引っ越し。

公立学校の場合は、約3~5年で転勤があります。次の勤務先が内示される日は決まっていて、大体3月中旬、10日を過ぎたあたりからです。初任校はなるべく自宅の近辺から始まり、最初の3校のうちに一度、遠方に赴任して、その後は…など一応の基準はあるのですが、全ては各校が必要とする教科や移動する各人の状況に左右されます。仮に県で採用されている場合、県内どこでも赴任する可能性があります。引っ越しの必要がある場合は、次の住居探しから引っ越しまでの期間が短いため、時期的に住む場所の家賃も、引っ越し業者を頼む場合はその費用も高額になりがちです。

そしてたどり着く、残業代の問題。

“賃金はなかなか上がらないけど…”という先ほどのくだりに、公教育関係者は“ちなみに残業代は払いません。あ!やりがいはある仕事なんで(^^;)”という一文が加わります。やりがい云々は福祉関係者や他の職業の方々もでしょうか。残業代について皆さんはどうお考えでしょうか?民間企業に勤める知人で、「休みの日にも、色々あって仕事をしに行く。でも残業代を申請する手続きは色々と書く必要があって、すごくめんどくさいからしない」という人もいました。世の中そんなものなんでしょうか。

体罰に関する元教員なりの考察

ブログ再開!

だりTです。ブログを見ていただきありがとうございます!

GW後、休みが長くなりすぎました…(^^;)

学校教員がなぜ体罰をするのか、元教員が考察してみる

mainichi.jp

体罰案件は日々たくさんあるでしょうが、「体罰」でグーグル検索したら部活動の体罰が多いですね…。決して部活動に限った話ではないのですが。

毎日新聞なのはたまたまです(^^) グーグル検索の上の方にありました。

教員がなぜ体罰してしまうのか、元教員のだりTの結論は、ずばり!

  1. 奥さんにもDVの傾向があるとか、元々本質的に乱暴で気性難。
  2. 仕事をしているうちにストレスでタガがはずれる。後ですごく後悔する。
  3. 自分の経験上されてきた、ベテランがやっていたことをトレースするとそういうやり方になる。今どきは体罰、暴言とニュースになる。もう後の祭り。

です!わかりやすいかと思います。

1はそもそも論外ですが、運動部の顧問なんかやっているとなおさら勘違いして、このやり方が正しいんだ!!となりがちです。だって生徒言うこと聞くし、なまじ結果がでてしまったりするし…。教員を続けるほど、なんかおかしな方向に勘違いしてしまう。

2は誤解を恐れず言えば、気持ちはわかります。だめなものはだめですが。生徒や保護者は言いたい放題、すごく失礼なことをいってくる人もいるし、職場の同僚との関係も問題がある場合など、精神的に実は参っている人は少なくありません。だりTも運動部顧問だったとき、特定の保護者との関係がこじれてしまったことがありました。用事があったので休日の部活を休みにして3連休をとったところ、すげえボロクソ言われました。

教員だって休むよ。人間だもの。それに祝日だし。

なんか人権や人間性の否定までされた覚えがありますし…。こちらにも落ち度はありますが、言っていいことと悪いことあるでしょ。ご本人なりの子どもの部活動への使命感か義務感か知りませんが、教員相手には何言ってもいいと勘違いしてるんじゃないかという親もいます。しかも、そういう親って本質的には、自分の子どもとしっかり繋がれてなかったりする。なので、こちらも話半分で聞く。

すいません脱線しました(^^;)

3が本題です

 3が個人的に一番じゃないかと思っているものであり、本題です。教員は競技経験があってもなくても、部活動顧問になる可能性があります。仮に競技経験があっても指導者としての経験は、また別物です。

部活動の研修なんて基本的にありません。もちろん勉強はします。顧問になると審判もする場合があるし、その競技の○○協会みたいなものに入ることになるので、個人的に勉強したり、何かの機会のついでに集まって、自主研修を行ったりします。

ただ、最も影響を受けるのが、結果を出していたり、顧問の経験が長いベテランの先生はどのようにやっているのか。また、自分が学生時代に教員にどのように接してもらったか。部活動に所属していたら、顧問にどのように指導されたか。

 身近に、または自分の中にわかりやすいケースモデルがある(というか新米にはそれしかない)ので、それを真似するわけです。少し前までは、平手打ちや「罰」として何かを強いることも、罵声を浴びせられることも当たり前のようにありました。その先生なりに今どきへの最適化は図るけど、何かの拍子に抑えていたものが噴き出してくると…!そして、その結果、子どもの統率が取れているように見えたり、何かしら結果が出て「ああ、これでいいんだ」となってしまうと…。子どもは、実はそういうこと(体罰)はあまり言わなかったりするので、それを生徒との信頼関係ができている、「私の気持ちは生徒に伝わっているはず」とか本人に都合よく解釈してしまうと…。

教員がそう思いたいだけなんですけどね。体罰や暴言が子どもの生命に関わる、決定的なことにつながった案件は、なおさら勘違いだったということなんですよね。

先生は怖~い(厳しくしてるつもり。でも違う)ようにしてると、大半の子供は“そのときは”思い通りになるので勘違いしていき、一方で、今の日本の先生の在り方だと、生徒とその親も、先生に対して勘違いして、なんかおかしいのが混じるようになる。

最後に、我が子に対して決定的な過ちを犯す親もいるようなので、ついでに貼りました↓

www.asahi.com

教育:教員免許の更新はなくてもよい?

だりTです。こんばんは!

ブログを見ていただきありがとうございます(^^)

今回は、教員免許のお話。だりTも現役ではないですが、更新だけはしておこうと思っています。手続きを進める中、色々と思い出しまして…。

教員免許は10年おきに更新する

過去記事で、教員免許がなくても実務経験と十分な専門性があれば、教員になれる場合があるということを書きました。でも基本的には大学に行き、教員免許を取得した後、教員採用試験を受けるのが一般的です。

旧免許状と新免許状という括りがあるのですが、2019年現在、10年おきに更新講習を受けなくてはいけないのは共通です。仮に受けなくても、いわゆる休眠状態になるだけで失効はしませんが、教員として働こう!と思った時には、更新講習を受け、有効な免許を持っている必要があります。

臨時免許をばら撒く現状なら、更新制度はいらないのでは

昨今は、教員になりたがる人が減っています。現場で人手が確保できず、授業ができなかったなどニュースになった事例も多く存在します。

地域において、働いてくれる人材を見つけられない。退職した元教員など、アテがあっても教員免許が有効な状態ではない。どう解決するかというと臨時免許を発行して、現場で働けるようにするわけです。

人手を確保するためには仕方がないのかもしれません。ただ、免許更新をする先生は毎回、先生であり続けるために決して安くない金額(30000円くらい)を自費で払い、時間をかけて講習を受けます。なんだか不公平感というか…免許更新制がネックなら見直せばいいんじゃないのか、それ以前に先生になりたい!と熱意ある人たちが入ってきてくれる仕事になるよう環境整備していくべきじゃないのかと。やりがい搾取という言葉もありますが…一昔前から教員に求められるハードルも、教員で在り続けるハードルも上がった気がするけど、魅力ある職業ではないし、真っ当に免許更新するとなんだか損に感じてしまう現状があると思うのです。

教員採用の在り方も見直していくべきでは

免許更新制を再検討する、職場環境を見直していく、加えて教員採用の在り方も見直すべき時期なのかもしれません。

年一回の公立学校教員採用試験は、受験するにあたり年齢制限がほぼないと言えます。2020年度採用の場合は昭和35年以降の生まれ、つまり59歳以下なら受験できます。

教員免許を取得しているか、教員ができる実務経験や専門性があると判断される人に対して随時、面接等の選考を経て、正規の教員として採用する。給料が安い講師については、常勤講師と呼ばれている人たちも含め、Wワーク等が前提で柔軟な働き方をできるように、もっと働き方を選べるようにしていく。現実的ではないかもしれませんが、そんな大改革が求められているのではないでしょうか。

教育・時事ネタ:そしてだれもいなくなる?

だりTです。こんばんは(^^)

見ていただきありがとうございます。

www.knb.ne.jp

今回はこの富山県でのニュースについて。

始業式の日に、学級担任が発表できず…。なぜか?

人がいないからです!!

その後、退職した人の再任用や現場内でのやりくりでなんとかしたようです。

そもそもなぜ、臨任講師なのか

臨時的任用講師、つまりは常勤講師のことですが、なぜ講師が足りないのか考える前に、なぜ正規の教員がいないのか考えてみます。

まず、こどもの人数に応じて、常勤の先生の人数が決まってきます。基礎定数と呼ばれるものです。また、不登校など課題に対応するために配分される枠もあります。加配定数と呼ばれるものです。この学校に配置できる先生の人数自体は減っていないのですが、少子化を想定して正規の教員の人数を削減する動きがあります。

文科省は現場の実態を考慮して、教員の人数を増やそうとしています。対して財務省少子化で子供の数が減っているので、教員の人数を削減したい。

先生は、県や市に雇われている地方公務員です。給料は地方自治体がだしますが、義務教育費国庫負担制度により国が3分の1を負担しています。財務省はここを減らしたい。正規教員ではなく、より人件費が安く済む臨任講師なのは、そんな文科省財務省の妥協点に行き着くようです。

臨任講師がいないのは

今までの記事でも述べましたが、正規の教員と仕事内容はほとんど変わらないけど、お給料は安いのが常勤講師です。学級担任はなるべくもたせないようにする、という暗黙の了解もあるのですが、全ては学校事情で決まります。

昨今、報道されている通り、学校現場の労働環境は、いいとは言えません。講師という仕事に魅力を感じるか。いや、感じないというのも仕方ありません。いい部分もある仕事なんだけど…決しておすすめはできません。

先生の数を増やしたいけど、十分な財源は確保できない。なんとか増やしても給料は安い。そして労働環境はちょっとおかしい、というわけです。

能力のある人ほど、先生という職業は選ばない?

現状、労働環境がちょっアレなわけですが、そんな中、小学校からの英語教育や道徳の教科化など、新たな取り組みが追加されました。

小学校の先生も英語指導力が必要になりますが、それ以上に、中高の英語教育について、文科省は英語教員に英検準一級以上かそれに相当する資格、英語力を持っているのが望ましいといった旨を公表しました。

英検準一級 = TOEICで750点くらいはとれるレベル(らしい)

人に教える仕事なので、能力とそれを身に着ける努力ができる資質はあるべきなのでしょう。ですが「そんな英語力が身についているなら、他のもっといい仕事を選べる」と知り合いの英語科が言っていました。

過去、民間企業で働いていて、転職して先生になったという人も周りには結構いたのですが、比較して教育現場の労働環境はやっぱりおかしいそうです。

労働環境はちょっとおかしい、でもなんか仕事に就くためのハードルは上がっている、というかそんな人材は最初から先生を選ばないということになってしまうようです。

学校が落ち着くとなぜか、忙しくなることも

加配定数という言葉が出てきましたが、いわゆる不登校加配だとか生徒指導加配という先生の枠があります。これはつまり、不登校や生徒指導困難校という課題が解決したと判断されたり、小康状態になるといなくなるかもしれないのです。

当然ながら、先生の仕事はそんなに分業化も整理もされてません。仮に不登校加配の先生であろうとも、生徒指導加配の先生であろうとも、他の先生方とほとんど同じように色々な仕事を手掛けていて、いなくなると代わりに誰かがやらないといけないわけです。学校の中は落ち着いたはずなのに、体感的に忙しくなった…となるわけです。

あらゆる意味で、働きやすく

だりTが現役のときは、きめ細かな支援のための少人数学級や個別指導の体制についても、そんなにやりたいならやってもいいよ。でも、現場の人手は増やさないから、今のままの人数でなんとかしてね(^^)というのが実態でした。現場の人手が増えていく可能性があるのはいいことです。ただ、「生徒を最優先に、生徒に合わせて」という部分は譲らないにしても、現状の在り方ではなく業務内容の精選や管理、何より現場の先生方の意識が変わっていかなければ、魅力を感じる職業になってはいかないかと…(^^;)

 

新訳!?中学校の先生その2 ~先生へのなり方は色々~

だりTの原点、免許外教科担任解消非常勤って何?

だりTです。こんにちは(^^)

記事をご覧いただきありがとうございます。

免許外教科担任解消非常勤講師…長いですね。免外解消非常勤、なんてよく呼ばれてました。まだ長いですが(^^;)

 

免外解消非常勤講師というのが、だりTが先生になった原点です。大学で教員免許を取得後、初めての美術の先生としての仕事でした。非常勤講師ですので、授業があるときだけ学校に出勤します。授業に付帯する業務はしないといけませんが、基本的には授業が終わったら帰ります。

学校が小規模だったりと様々な理由で、ある教科の教員の配置がなかったとき、その状況を解消するために配置されるのが免外解消非常勤です。

技能教科である美術や技術・家庭科は、年間を通して授業数が少なくなりました。小規模校ほど、正規の教員ではなく講師で穴埋めする傾向があります。

さらに授業数が少ないので、1週間を通して、複数の学校を授業して回っていました。火曜日はA校、水曜日はB校、木曜日はC校、最後に金曜日は午前中がA校で午後がB校、といった具合です。

生徒と授業だけの付き合い、というと、「え~その在り方は先生としてどうなの」という方もいるかもしれません。

時給制だけど、あちこち授業をやって回るのは楽しい

 各学校ごとに、また学校間で時間割の編成を調整することで、免外解消非常勤は成立します。時間割編成の都合なのか、2クラスを大きめの部屋に入れて一度に授業をする、なんて学校もありました。小規模校でクラスの人数も少ないので、大体45人~50人くらいだったような気がします。

昨今は授業、生活ともにきめ細かい支援のために30人以下など、少人数学級が奨励されていますし、人数が増えるとやっぱり大変です。この話をすると「そんな扱い受けていたの!?」という反応をする先生もいました。授業数が減る分、お給料も低くなりますので、確かにそう言われればそうなのか(^^;)

でも、1週間を通して、異なった地域性を持つ生徒たちと接し、授業に専念できるというのは楽しかったです。この頃が一番、楽しかったのかも。実家暮らしじゃないと生活できませんが。

非常勤と常勤、比べてみると

自治体によって差があるかもしれません。非常勤講師は1時間授業をしたらいくら、という時給制です。交通費はもらえました。週当たりの授業数に制限があるので、1週間を通して働くことはできません。制限を超えるなら常勤講師として雇い、月給や賞与などを払わないといけません。

ちなみに常勤講師も、夏休みのときは一度、契約が切れます。退職金ということなのか、この際にちょっと手当がもらえます。ただ、一度契約を切るということは、過去の在職期間を支給額算出の基準の一つにしているので、賞与の額は低くなります。人件費を抑えるためのシステム?(^^;)

8月は無報酬で学校に来て、部活動やら生徒に対応しています。そのために事前に手当てを渡しているということなんでしょうか。

そもそも正規の先生も含め、普段から勤務時間を大幅に超過するのをわかっていて、ただ働き前提で部活動やら放課後活動を行っているのが問題であり、その延長線上にあるのでは、という気がします。

先生へのなり方の広がり

常勤、非常勤講師について書いてきましたが、加えて特別非常勤講師という制度も昔からありました。わかりやすい例では、高等学校での農業、工業など専門教育の分野において実務経験があり、十分な専門性を有するなら教員免許がなくても先生になることが可能だったり、最近では、例えば外資系で働いていた英語が堪能な人を教員として取り込んだり、といった動きもあるそうです。

やや閉鎖的な学校という働く現場。変わっていくためにも、外から多様な経験をもった方々に入ってもらうべきかもしれません。ただ、教育現場で働くことに魅力を感じてもらうためには、今の体制では厳しいものがあります。

 

 

 

 

 

文化・芸術:時事ネタ ~ノートルダム大聖堂、他あれこれ~


復興に向けて支援が集まっている(^^)

こんにちは、だりTです。

記事を見ていただき、ありがとうございます。

www3.nhk.or.jp

だりTは美術科の先生でしたので、世界遺産とか国宝とか大好きです(^^)

それだけに今回のニュースはショックだったのですが、アップルも寄付を行うなど復興に向けた各方面からの支援に、おお~、素晴らしい!と思っていました。仏大統領もやる気だ…!

記事を書いている時点では、例えば、エールフランスは修復に来てくれる人は航空券を無料にするそうです。

懸命に消火作業にあたった消防士の皆さんは式典で称えられました。

パリのノートルダム大聖堂について、再確認してみた。ざっくりと。

Wikipediaや詳しく考察しているブログもたくさんあったので、ざっくりと。

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左:Leif LindingによるPixabayからの画像 右:139904によるPixabayからの画像

現代に残る、美しく荘厳な世界遺産。左の写真は誰もが知ってる形。朝焼けに映え、美しいです。右の写真は違う角度から。ゴシック建築の特徴でもあるバラ窓フライングバットレス(飛梁)が見えます。 

周辺の文化遺産とまとめて「パリのセーヌ河岸」として世界遺産に登録されてます。

着工はロマネスク様式からゴシック様式への過渡期のため、一部、ロマネスク様式が混在していますが、初期のゴシック様式を代表する建物。ロマネスクまでの主に重厚な壁面で自重を支えており、開口部を大きく取れなかった構造から進化して、より高い建造物、天井の高い内部空間と大きな窓(開口部が大きくとれる)が実現しました。

なぜかというと、

  1. リブ・ヴォールト(天井の交差したアーチを骨格に、軽く作れ、重さを分散させる構造)
  2. フライングバットレス(外から壁が倒れないよう支えるつっかえ棒)
  3. 尖塔アーチ(半円アーチのてっぺんが尖った版。より丈夫。窓もより高くなる)

以上のような建築技術の進化があったからです。

と、説明をしてきましたが、理論に訴える部分もわかると楽しいです。でも、感性に訴える部分があれば、それでいいとも思います。

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ステンドグラスでより明るく、色とりどりの光が入るようになり、荘厳なパイプオルガンが鎮座する聖堂は、中世、人々の心の拠り所になっていたはずです。

f:id:darit339:20190420121534j:plain ピサ大聖堂:680451によるPixabayからの画像
ゴシックみたいに華やかじゃないかも。でも、ロマネスク建築のピサの大聖堂だって、重厚かつシンプルで美しいです。

日本にも素晴らしいものが沢山、残っているから

www.bunka.go.jp

世界遺産に限らず、国内でも、一斉に文化財の防火対策の点検が始まったのはあちこちでニュースになっています。火災自体は非常に残念な出来事でしたが、文化財保護の重要性やそのための体制が再確認されたことは大変喜ばしいことです。また、今後、世界遺産や国宝に観光で訪れた人たちの意識、マナーももっといいものになったらいいな~と思います。

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左:gosia64によるPixabayからの画像 右: K. MishinaによるPixabayからの画像

 日本の世界遺産だと、姫路城と厳島神社がやっぱり好き。神社、仏閣、城大好きなので、そのうち記事を書こうと思います。