文化・芸術:時事ネタ ~ノートルダム大聖堂、他あれこれ~
復興に向けて支援が集まっている(^^)
こんにちは、だりTです。
記事を見ていただき、ありがとうございます。
だりTは美術科の先生でしたので、世界遺産とか国宝とか大好きです(^^)
それだけに今回のニュースはショックだったのですが、アップルも寄付を行うなど復興に向けた各方面からの支援に、おお~、素晴らしい!と思っていました。仏大統領もやる気だ…!
記事を書いている時点では、例えば、エールフランスは修復に来てくれる人は航空券を無料にするそうです。
懸命に消火作業にあたった消防士の皆さんは式典で称えられました。
パリのノートルダム大聖堂について、再確認してみた。ざっくりと。
Wikipediaや詳しく考察しているブログもたくさんあったので、ざっくりと。
現代に残る、美しく荘厳な世界遺産。左の写真は誰もが知ってる形。朝焼けに映え、美しいです。右の写真は違う角度から。ゴシック建築の特徴でもあるバラ窓とフライングバットレス(飛梁)が見えます。
周辺の文化遺産とまとめて「パリのセーヌ河岸」として世界遺産に登録されてます。
着工はロマネスク様式からゴシック様式への過渡期のため、一部、ロマネスク様式が混在していますが、初期のゴシック様式を代表する建物。ロマネスクまでの主に重厚な壁面で自重を支えており、開口部を大きく取れなかった構造から進化して、より高い建造物、天井の高い内部空間と大きな窓(開口部が大きくとれる)が実現しました。
なぜかというと、
- リブ・ヴォールト(天井の交差したアーチを骨格に、軽く作れ、重さを分散させる構造)
- フライングバットレス(外から壁が倒れないよう支えるつっかえ棒)
- 尖塔アーチ(半円アーチのてっぺんが尖った版。より丈夫。窓もより高くなる)
以上のような建築技術の進化があったからです。
と、説明をしてきましたが、理論に訴える部分もわかると楽しいです。でも、感性に訴える部分があれば、それでいいとも思います。
skeezeによるPixabayからの画像
manolofrancoによるPixabayからの画像
ステンドグラスでより明るく、色とりどりの光が入るようになり、荘厳なパイプオルガンが鎮座する聖堂は、中世、人々の心の拠り所になっていたはずです。
ピサ大聖堂:680451によるPixabayからの画像
ゴシックみたいに華やかじゃないかも。でも、ロマネスク建築のピサの大聖堂だって、重厚かつシンプルで美しいです。
日本にも素晴らしいものが沢山、残っているから
世界遺産に限らず、国内でも、一斉に文化財の防火対策の点検が始まったのはあちこちでニュースになっています。火災自体は非常に残念な出来事でしたが、文化財保護の重要性やそのための体制が再確認されたことは大変喜ばしいことです。また、今後、世界遺産や国宝に観光で訪れた人たちの意識、マナーももっといいものになったらいいな~と思います。