脱!公務員(学校の先生)だりのブログ

学校の先生辞めました!教育や働き方、他色々を発信していくブログです。

新訳!?中学校の先生その2 ~先生へのなり方は色々~

だりTの原点、免許外教科担任解消非常勤って何?

だりTです。こんにちは(^^)

記事をご覧いただきありがとうございます。

免許外教科担任解消非常勤講師…長いですね。免外解消非常勤、なんてよく呼ばれてました。まだ長いですが(^^;)

 

免外解消非常勤講師というのが、だりTが先生になった原点です。大学で教員免許を取得後、初めての美術の先生としての仕事でした。非常勤講師ですので、授業があるときだけ学校に出勤します。授業に付帯する業務はしないといけませんが、基本的には授業が終わったら帰ります。

学校が小規模だったりと様々な理由で、ある教科の教員の配置がなかったとき、その状況を解消するために配置されるのが免外解消非常勤です。

技能教科である美術や技術・家庭科は、年間を通して授業数が少なくなりました。小規模校ほど、正規の教員ではなく講師で穴埋めする傾向があります。

さらに授業数が少ないので、1週間を通して、複数の学校を授業して回っていました。火曜日はA校、水曜日はB校、木曜日はC校、最後に金曜日は午前中がA校で午後がB校、といった具合です。

生徒と授業だけの付き合い、というと、「え~その在り方は先生としてどうなの」という方もいるかもしれません。

時給制だけど、あちこち授業をやって回るのは楽しい

 各学校ごとに、また学校間で時間割の編成を調整することで、免外解消非常勤は成立します。時間割編成の都合なのか、2クラスを大きめの部屋に入れて一度に授業をする、なんて学校もありました。小規模校でクラスの人数も少ないので、大体45人~50人くらいだったような気がします。

昨今は授業、生活ともにきめ細かい支援のために30人以下など、少人数学級が奨励されていますし、人数が増えるとやっぱり大変です。この話をすると「そんな扱い受けていたの!?」という反応をする先生もいました。授業数が減る分、お給料も低くなりますので、確かにそう言われればそうなのか(^^;)

でも、1週間を通して、異なった地域性を持つ生徒たちと接し、授業に専念できるというのは楽しかったです。この頃が一番、楽しかったのかも。実家暮らしじゃないと生活できませんが。

非常勤と常勤、比べてみると

自治体によって差があるかもしれません。非常勤講師は1時間授業をしたらいくら、という時給制です。交通費はもらえました。週当たりの授業数に制限があるので、1週間を通して働くことはできません。制限を超えるなら常勤講師として雇い、月給や賞与などを払わないといけません。

ちなみに常勤講師も、夏休みのときは一度、契約が切れます。退職金ということなのか、この際にちょっと手当がもらえます。ただ、一度契約を切るということは、過去の在職期間を支給額算出の基準の一つにしているので、賞与の額は低くなります。人件費を抑えるためのシステム?(^^;)

8月は無報酬で学校に来て、部活動やら生徒に対応しています。そのために事前に手当てを渡しているということなんでしょうか。

そもそも正規の先生も含め、普段から勤務時間を大幅に超過するのをわかっていて、ただ働き前提で部活動やら放課後活動を行っているのが問題であり、その延長線上にあるのでは、という気がします。

先生へのなり方の広がり

常勤、非常勤講師について書いてきましたが、加えて特別非常勤講師という制度も昔からありました。わかりやすい例では、高等学校での農業、工業など専門教育の分野において実務経験があり、十分な専門性を有するなら教員免許がなくても先生になることが可能だったり、最近では、例えば外資系で働いていた英語が堪能な人を教員として取り込んだり、といった動きもあるそうです。

やや閉鎖的な学校という働く現場。変わっていくためにも、外から多様な経験をもった方々に入ってもらうべきかもしれません。ただ、教育現場で働くことに魅力を感じてもらうためには、今の体制では厳しいものがあります。